所在地 千代田区神田錦町3-28 (学士会館)
国指定登録文化財(建造物)
学士会館
平成17年(2005)2月9日指定
東京大学発祥の地
当学士会館の現在の所在地は我が国の大学発祥の地である。
すなわち、明治10年(1877)4月12日に神田錦町3丁目に在った東京開成学校と神田和泉町から本郷元富士町に移転していた東京医学校が合併し、東京大学が創立された。
創立当初は法学部・理学部・文学部・医学部の四学部を以て編成され、法学部・理学部・文学部の校舎は神田錦町3丁目の当地に設けられた。
明治18年(1885)法学部には文学部中の政治学及び理財学科が移され法政学科が置かれた。このようにして東京大学は徐々に充実され明治18年(1885)までに本郷への移転を完了した。
従って、この地が我が国の大学発祥地すなわち東京大学発祥の地ということになる。
明治19年(1886)3月東京大学は帝国大学と改称され、その当時、それまで独立していた工部大学校と工芸学部が合併され工科大学となり、その後東京農林学校が農科大学として加えられ、法・医・工・文・理・農の六分科大学と大学院よりなる総合大学が生まれ帝国大学と名付けられた。
更に、明治30年(1897)には京都帝国大学の設立に伴い、東京帝国大学と改称された。
爾後明治40年(1907)に東北帝国大学、明治44年(1911)に九州帝国大学、大正7年(1918)に北海道帝国大学、昭和6年(1931)に大阪帝国大学、昭和14年(1939)に名古屋帝国大学が設立された他、戦後なくなったが大正13年(1924)に京城帝国大学、昭和3年(1928)に台北帝国大学がそれぞれ設立された。
昭和22年(1947)に至って、上の七帝国大学はそれぞれ東京大学、京都大学、東北大学、九州大学、北海道大学、大阪大学、名古屋大学と呼称が変更された。
明治19年(1886)7月創立の学士会は以上の9大学の卒業生等を以て組織され、その事業の一つとして、当学士会館を建設し、その経営に当っている。
平成3年(1991)11月 学士会
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